ぽかぽか

つくらず、飾らず、つらつら、自由に

看護師だって悲しい

 

昨日のつづき

 

看とりということ

生と死の交わる場面で

ケアさせていただくということ

 

作業をこなすだけではなく

誰のためにもなっていない

無意味な処置をするのではなく

 

もっと人間的でいいんだ✨

とわかったことが収穫だったと書きましたが

 

もうひとつ

響いた言葉があります。

 

引用します。

 

エンゼルケアの目的の中に「家族へのグリーフケア」ということがよく言われますが、看護師も、関わってきた患者さんが亡くなるのはやっぱり悲しいと思います。

わたしがエンゼルケアを広めているのは、多くの患者さんが亡くなっていく中で、看護師もやっぱり悲しくて、でもエンゼルケアで少しでも癒されて、次の患者さんと関わる力にしてほしいと思うからです。

上野宗則著 

『エンゼルケアのエビデンス!?』

SOKEI パブリッシング

 

そう。

看護師だって悲しいんですよね。

 

わたしたちは、

患者さんに不安を与えないために

どんなときも動揺や緊張を見せてはダメだと

冷静でいなくてはならないと

教えられてきました。

 

患者さんが亡くなる場面でも

涙はみせるべきではない、と。

 

そうやって感情を抑えることを学ぶわけですが

看護師だって人間です。

動揺するし、慌てるし、震える。

怖いし、緊張するし、泣きたいときだってある。

 

とくに看とりを行うような現場では

関わりが密になることが多いし

そのぶん、心の交流だってある。

 

悲しいに決まってるじゃないですか。

心を通わせた人が亡くなるんだもの。

 

プロとして

ご家族へのケアを優先するけれども

理性を働かせて業務を進めているけれども

 

感情は揺れているんです。

悲しいんです。

 

というか

看護師だって悲しんでいい。

 

ていうのをね

そうだよね!悲しいよね!

とね、この資料を読んで大共感したわけです。

 

そして、お身体を整えていく過程で

悲しみが癒されていくのも実感済み。

 

だからこそ、

ご家族と一緒にケアすることで

ご家族のココロも癒されたら…と

そう願ってご家族をケアにお誘いします。

 

看とりってさ

ご家族にとっても

ケアするわたしたちにとっても

 

明日へと向かう力をいただける

大切な時間だと思うのです。

 

 

ぽかぽか