ぽかぽか

つくらず、飾らず、つらつら、自由に

死と向き合うということ

 

明後日にね

病院が主催されている

オンライン研修を受けるんですけども

 

事前にメールで資料が届きまして

目を通したらば…

 

看とりについての研修です

 

1976年を境に

人の亡くなる場所が

病院や施設に変わっていった、て。

 

死が医療化したことにより、

生活の場から死がなくなって

死をみることも、

向き合うこともなくなった、て。

 

その結果、

死をみない、みようとしない社会ができ

死を受け入れる覚悟がない人が増え

「生は絶対、死は敗北」という

偏った考えが普遍化していった、て。

 

そんな記述がありました。

 

すごく印象的で。

 

今の仕事で

たくさんの死に触れて

多くの学びを得ているからこそ

 

死と向き合うことの尊さを

身体の底から、実感しています。

 

そんな場が

昔は、生活の中にあったんだよね。

 

なんと尊いことでしょう。

 

死は別れでもあるけれど

生きることを教えてくれる師でもある。

 

悲しいけれど

明日へと進む

背中を押してくれるチカラにもなる。

 

そんな尊い場を

わたしたちは、病院や施設にまかせて

非日常にしてしまってきたんだね

 

だとするならば

在宅医療の価値が見直され

普及しつつある今

 

高度化した医療で

人工的に生かされるより

自然な死を望む人が増えてきている今は

 

生活の中で死に触れ

生きることを教わっていたあの頃に

立ち返るチャンスなのかも知れないね。

 

そんな風に

いのちと向き合う経験があれば

人のいのちも、自分のいのちも、

軽んじることはなくなるのかも知れない。

 

人生なんてどうでもいいやって

投げやりに生きる若者に

いのちを燃やして生きることの意義を

魅せてあげられるのかも知れない。

 

 

生きることの深さを

身をもって知る経験は

どんな学業より、知識より、

本当の強さを教えてくれるんじゃないかな。

 

 

ぽかぽか